こんにちは、ナナです!
皆さんは「北海道のワイン」と聞いて、どんな産地を思い浮かべますか? おそらく、多くのワインラバーの方は、空知や余市の素晴らしいヴィンヤードを真っ先に思い浮かべるかもしれません。
しかし、今回私が皆さんにどうしてもご紹介したいのは、北海道でも東も東……。 摩周湖や屈斜路湖を抱く、大自然のエネルギーに満ちた「弟子屈(てしかが)町」で産声を上げたばかりの特別な1本なんです!
そこには、これまでのワイン造りの常識を覆すような、驚きのストーリーが隠されていました。
さて、今夜は何と乾杯しますか?
1. 元・調香師が描く「弟子屈テロワール」
この物語の主人公は、2023年に誕生したばかりの「弟子屈ワイナリー」。 驚くべきは、造り手のキャリアです。代表の方は、なんと元・調香師(パフューマー)!
かつて山梨の「香り甲州」に出会い、日本ワインの香りの奥深さに開眼。香りのプロとしての知見を活かし、「自分たちにしかできないワイン」を追求して、学生時代に魅了されたこの道東の地へ辿り着いたそうです。
無農薬・無添加・天然酵母……。 そして、この地ならではの「温泉水」を活用した、力強くも爽やかな「弟子屈テロワール」への挑戦が始まりました。
調香師(パフューマー)とは? 数千種類の香料を嗅ぎ分け、香水を調合するプロ。ワインの香りの要素を分解し、緻密に構成を捉える力は、まさにワイン造りにおける「最強の武器」と言えるかもしれません。
2. 温泉水が守る、力強いブドウの命
「弟子屈で無農薬栽培を」――。 その高い壁を乗り越えるための鍵となったのが、町内に豊富に湧き出す「源泉」でした。
川湯温泉をはじめとするミネラルたっぷりの源泉100%を、直接ブドウに噴霧。これにより、ブドウ自体の生命力を高め、病気の蔓延を防ぐことに成功したのです。大地の熱が、厳しい寒さの中でブドウを守る……想像するだけで、その生命力の強さにワクワクしませんか?
「お酒の背景にあるストーリーを知ると、グラスの中の景色が変わって見えませんか?」
3. 北海道が誇る品種「山幸(やまさち)」の力
ここで、このワインの魂ともいえるブドウ品種についてお話しさせてください。 今回使われているのは、北海道池田町で「清見」と「山ぶどう」を交配して生まれた、耐寒性に優れた日本固有の醸造用品種「山幸(やまさち)」です。
実はこの山幸、ただの品種ではありません。 マスカット・ベーリーAや甲州に続き、OIV(国際ブドウ・ワイン機構)に登録された、世界に認められた日本の固有品種なんです!
4. 実飲レビュー:自然派ワイン『和〜NAGI〜』の正体
それでは、いよいよグラスの中を見ていきましょう。
- 銘柄名: 和〜NAGI〜
- 価格: 4,950円(税込)
- 品種: 山幸(やまさち)
- 特徴: 野生酵母発酵、樽熟成約6カ月、無清澄・無濾過
【テイスティングノート】
グラスに注ぐと、吸い込まれるような深く濃いルビー色。
香りは、熟したプラムを思わせる濃密な果実のアロマ。野生酵母による複雑なニュアンスが、調香師の感性で磨き上げられたかのように、見事なバランスで立ち上がります。
口に含めば、まろやかな果実の厚みと、凛としたキレイな酸。無濾過・無清澄ならではの「旨みの層」が幾重にも重なり、喉を通った後も心地よい余韻が続きます。
「一口飲むだけで、その場所の風景が浮かんでくる……これこそが良いお酒の証!」
5. ナナ流・至福のペアリング提案
この『和〜NAGI〜』に使われている「山幸」は、寒さに強い品種。「山幸」の野性味あふれる味わいには、やっぱりお肉が欠かせません!
- ジンギスカン(タレ):山幸の野性味と、甘辛いタレ、羊の脂が見事に溶け合います。
- ジビエ料理(鹿肉など):道東の風景をそのまま食卓に再現するような、究極のテロワール体験を。
そして、お気に入りのワインを楽しむなら、環境も整えたいですよね。
「この一杯を最高にするために、今日はどの酒器で楽しみましょうか?」
私は、ワインの複雑なアロマをゆったりと解きほぐす、少し大きめのチューリップ型のグラスをおすすめします!
5. この一本を手に入れるには?
誕生したばかりのワイナリーということもあり、まだ市場で見つけるのは少し難しいかもしれません……。ですが、嬉しいことに「いまでや(IMADEYA)」さんのオンラインショップで取り扱いがあります!
希少なワインですので、気になる方はぜひ早めにチェックしてみてくださいね。
- IMADEYA ONLINE STORE: 和〜NAGI〜 2023 弟子屈ワイナリー
おわりに
北海道の東の果てで、温泉水と情熱によって育まれた『和〜NAGI〜』。 調香師の鼻が捉えた「弟子屈の香り」は、私たちの心に深く、優しく響くものでした。
ただ美味しいだけでなく、飲むことでその土地のエネルギーをお裾分けしてもらえるような、そんな1本です。皆さんも、新しい日本ワインの扉を、一緒に開けてみませんか?
知ればもっと、美味しくなる。それが『ナナと一杯』の結論です!
あなたの「北海道ワイン」体験を教えて!
「余市のワインが好き!」「道東のワイン、飲んでみたい!」など、皆さんのコメントをぜひお待ちしています。おすすめのペアリング情報も大歓迎です!
次はどんな「香る一杯」に出会えるでしょうか。 また次回のブログでお会いしましょう!

