さて、今夜は何と乾杯しますか?
こんばんは!お酒の知識と感動を共有したい、酒類コンサルタントのナナです。
皆さんは「栃木県」と聞いて何を思い浮かべますか?やっぱり、甘酸っぱくてジューシーな「いちご」ですよね!私もいちごが大好きで、あの香りを嗅ぐだけで幸せな気分になっちゃいます。
実は、今回ご紹介するお酒が造られている栃木県真岡(もおか)市は、全国で一番いちごが生産されている街。そんな愛らしい街で、250年以上の歴史を紡いできたのが「辻善兵衛(つじぜんべえ)」です。
本日の一杯はこちら! 『辻善兵衛 純米吟醸 五百万石 あらばしり 生原酒』
伝統と革新!「下野杜氏」が醸す情熱の味
1754年の創業以来、200年以上の歴史を紡いできた「辻善兵衛商店」さん。現在は十六代目が自ら「下野(しもつけ)杜氏」として、若い感性と情熱を込めてお酒を醸しています。
ここで注目したいのが、作り手の称号である下野杜氏。 かつて酒造りは、冬の農閑期にやってくる「南部杜氏」や「越後杜氏」といった県外の技術集団が担うのが主流でした。しかし、栃木の気候・水・米を一番知り尽くしているのは地元民ではないか——。そんな想いから誕生した、栃木県独自の杜氏資格なんです。
他にも日本には、以下のような素晴らしい杜氏集団がいらっしゃいます。
- 南部杜氏(岩手)
- 越後杜氏(新潟)
- 丹波杜氏(兵庫)
- 能登杜氏(石川)
- 備中杜氏(岡山)
「この一杯には、造り手の想いと土地の記憶がぎゅっと凝縮されているんです。これぞ、飲む芸術品!」 地元の風土を愛し、最新の技術を貪欲に取り入れる下野杜氏だからこそ、この「辻善兵衛」のような透明感と力強さが共存するお酒が生まれるんですね。
「あらばしり」って、実はとっても贅沢なんです
ここで少し専門的なお話を。「あらばしり」という言葉、聞いたことはありますか?
お酒を搾る際、圧をかけずに最初に出てくる部分を「あらばしり」と呼びます。 「グラスに注いだ瞬間、そのお酒の『素顔』が見える。それが日本酒の面白いところなんです」
この部分は、フレッシュで華やかな香りが強く、まさに「しぼりたて」の醍醐味が詰まった、一番エネルギッシュな部分なんですよ!
【実飲レビュー】五百万石の個性を全身で感じる!
「辻善兵衛」ブランドの純米吟醸シリーズは、一言でいうと「酒米(お米の種類)の個性を飲み比べるシリーズ」です。
今回の「五百万石」をグラスに注ぐと…… まず飛び込んでくるのは、フレッシュな青リンゴのような立ち香! 思わず深呼吸したくなるほど清々しい香りです。
口に含むと、まずは「きれいな甘味」が優しく広がります。そして生原酒ならではのしっかりとしたボリューム感!アルコール度数17%という飲みごたえがありながら、最後は「すーっ」と魔法のように切れていく……。
この「芳醇さ」と「潔いキレ」のギャップには、ナナも思わず「美味しいっ!」と声が出てしまいました。
📌 今夜のメモ(スペック)
- 酒米: 五百万石(精米歩合53%)
- タイプ: 純米吟醸 生原酒(あらばしり)
- アルコール度数: 17%
- 価格: 720ml(四合瓶) 1,980円
ナナのおすすめ!楽しみ方のコツ
「お酒のポテンシャルを引き出すには、器選びも欠かせないステップなんです」 この華やかな香りとボリューム感を楽しむなら、冷やしすぎず、少し温度が上がってきたくらいでワイングラスに注ぐのがベスト!
真岡鉄道のSLが走る風景や、満開の桜を想像しながら飲むと、より一層味わい深く感じられる気がします。
まとめ
「小さいからこそ出来る手作りの味」を大切に、十六代目・下野杜氏が醸す新世代の日本酒。 その一口には、栃木の豊かな自然と、若き醸造家の情熱が満ち溢れています。
知ればもっと、美味しくなる。それが『ナナと一杯』の結論です!
皆さんは、この青リンゴのように爽やかな「あらばしり」に、どんなおつまみを合わせたいですか?ぜひコメント欄でおすすめを教えてくださいね!

