こんにちは!フリーランス酒類コンサルタントのナナです。
お正月休みも終わり、ようやく日常のペースが戻ってきた頃でしょうか。少し落ち着いた今こそ、ゆっくりとお酒と向き合う時間が愛おしく感じられますよね。
さて、今夜は何と乾杯しますか?
今回ご紹介するのは、新しい一年のスタートにこそ飲んでほしい、秋田県が誇る名酒。一度聞いたら忘れられない、そして一口飲めばその透明感の虜になる、あのお酒です!
名前から溢れる自信と、三徳を司る縁起の良さ
今回ピックアップするのは、秋田県五城目(ごじょうめ)町にある福禄寿(ふくろくじゅ)酒造さんの看板銘柄、「一白水成(いっぱくすいせい)」です。
蔵元の名前「福禄寿」は、幸福(福)、財産(禄)、長寿(寿)の三徳を司る七福神の神様。名前からして、なんだか背中を押してもらえるような気がしませんか?
そして銘柄の「一白水成」。これには、造り手の誇りが凝縮されています。 「一」番旨い、「白」い米と、「水」から「成」る酒。
余計なものを削ぎ落とし、素材の良さを究極まで引き出す。そんな真っ直ぐで力強いネーミングに、一口飲めば、あぁ、この一杯のために生きてる!って思える瞬間です。
創業330年以上!歴史と「地元愛」が醸す味
福禄寿酒造さんの創業は、なんと1688年(元禄元年)。江戸時代から330年以上の歴史を紡いできた蔵は、建物自体が全国登録有形文化財に指定されています。
実は以前、蔵にお邪魔させていただいたことがあるのですが、凛とした静謐な空気感が漂う本当に素敵な佇まいでした。思わず背筋が伸びるような、洗練された美しさです。 あまりの居心地の良さに、将来はこういう古民家に移り住みたい……なんて本気で考えてしまったほど(笑)。
その際、現社長の渡邉さんからもお話を伺ったのですが、一番心に残ったのは「地元・五城目町への深い愛」です。 「地の米、地の水、地の人」をモットーに、地元の農家さんと協力して最高の酒米を育てる。その情熱が、お酒の温かみに繋がっているんだなと実感しました。
コンサル目線のちょっとポイント:一白水成を支える「水」の秘密
ここで、お酒がもっと楽しくなる専門的なお話をひとつ。 一白水成の透明感を支えているのは、実は仕込み水の「中硬水」なんです。
日本の水の多くは軟水ですが、硬度成分(カルシウムやマグネシウム)が含まれる水は、酵母を元気に働かせる力があります。酵母がしっかり動くことで、キレの良い、ダレないお酒に仕上がるんです。
一白水成の凄さは、そのバランス! フレッシュな果実味がありながら、後味はスッと綺麗に消えていく。これは酒質を左右する、絶妙なバランス感覚!中硬水の力強さと、蔵人の繊細な技術が見事に調和しています。
今夜の一杯:一白水成 ささにごり 特別純米酒
今の時期にぜひ味わってほしいのが、冬の限定酒「一白水成 ささにごり」です。 (「ささにごり」の詳しい意味は、以前の「墨廼江」の記事をぜひ読んでみてくださいね!)
グラスに注ぐと、新酒ならではのピチピチとしたフレッシュな果実感! ジューシーな旨味が口いっぱいに広がりますが、出来立てなのに荒々しさはなく、どこまでも柔らかい。 まさに、お酒と器が共鳴して、新しい物語が始まる。そんな予感がします。
この優しい酒質は、お鮨、特に「ちらし寿司」と合わせると最高です!お米の甘みと酢飯の酸味を、一白水成の綺麗なキレが引き立ててくれますよ。
まとめ
江戸時代からの伝統を背負いながら、五城目の土地の力を信じて「一番の旨さ」を届けてくれる福禄寿酒造さん。 今年も美味しいお酒に出会えたことに感謝です(ついつい、飲みすぎちゃいました!)。
知ればもっと、美味しくなる。それが「ナナと一杯」の結論です!
皆さんは、仕事初めのあとの「自分へのご褒美」に、どのお酒を選びましたか? ぜひコメント欄で教えてくださいね。

