乾杯!復活の情熱が詰まった一杯との出会い
さて、今夜は何と乾杯しますか?
フリーランスの酒類コンサルタント・ナナです!今日は、私の心に深く響いた、ある日本酒について熱く語らせてください。それは、愛知県半田市で200余年の歴史を経て、一度は幕を閉じたものの、見事に復活を遂げた銘酒、その名も「敷嶋(しきしま)」です。
酒蔵を営む伊東株式会社の伊東優社長の言葉から伝わってくるのは、単なるお酒造りを超えた「文化を未来へ繋ぐ」という強い情熱。もう、このストーリーを聞いただけで、私、胸が熱くなっちゃいました!
かつて灘・伏見に次ぐ酒処として栄えた亀崎の地で、「伝統や地域を次の時代に繋ぎたい」という想いから、再び酒造りの灯を灯したその志。これこそが、私たちが飲む一杯に込められた、最も尊いエッセンスだと感じています。
🧐「敷嶋」が目指す、究極の食中酒とは?
「敷嶋」が目指すコンセプト、それは「食中酒」です。
伊東社長は「1+1=3 にするお酒」と表現されていますが、まさにこれこそ、ペアリングを愛する私たちが常に求めている境地です。
🍶 ナナ’s 専門家視点 🍶
「食中酒」とは、料理の味を邪魔せず、むしろ引き立て、口の中でマリアージュ(融合)を起こすお酒のこと。
「敷嶋」の味わいは、単に料理の味を流すのではなく、「しっかりと受け止め、口の中で食事とお酒が合わさることにより味を昇華する」ために造られています。
これを実現するために、蔵では以下の緻密な設計を行っています。
- お米をしっかりと溶かし、食事の味を受け止められる「厚み」を出す。
- 上質な「酸」と、良質な仕込み水由来の「ミネラル感」で後味を締める。
これぞ、まさに私がセミナーでお伝えしている、「テロワールや製法、コンセプトを知るだけで、お酒の解像度がグッと上がるんですよ!」という、知識の力そのものです。
❄️ 今回のお供!限定酒「冬椿」を味わい尽くす
さて、今回私がいただいたのは、この時期限定の「敷嶋 冬椿 無濾過生原酒 720ml」です。
| 銘柄 | 敷嶋 冬椿 無濾過生原酒 |
| 容量/価格 | 720ml / ¥2,200(税込) |
| 使用米 | 五百万石 |
| アルコール度数 | 18% |
味わいのファーストインプレッション
- 香り: 派手さはないけれど、小粒ながらも凝縮された果実感がしっかりと感じられます。
- 口当たり: 非常にキレイなスタイルで入ってくるかと思いきや…!
- 中盤〜余韻: グッと口の中に広がるパンチのある深み!アルコール18%の無濾過生原酒ならではの、ふくよかさがドン!とやってきます。
使用米である五百万石は、一般的には淡麗辛口のシャープなお酒に使われることが多いのですが、「敷嶋」の「冬椿」は、そのセオリーを超えた深いコクと旨味を見せてくれました。このバランスの取り方こそ、「お酒の裏側には、科学的根拠に基づいた緻密な設計が隠されているんですよ!」という、職人技の証拠ですね。
「飲みやすさ」があるから、ついつい杯が進んでしまい、あとからズドンとくるタイプ(笑)。これはもう、和らぎ水は必須ですね。
そう、この濃厚でふくよかな「冬椿」には、ぜひ厚手の陶器や、口径がやや広めのグラスで、ゆっくりとその深みと変化を愉しんでいただきたいですね。温度の変化による味の広がりも、きっと素晴らしいはず!
💖 食中酒「敷嶋」におすすめのペアリング
「敷嶋」は食中酒を目指すお酒。特に「冬椿」のこのパンチと旨味を活かすには、少し強めの料理にも負けません。
- 鉄板!: 脂の乗ったブリの照り焼きや、豚の角煮。お酒の厚みが、濃厚なタレや肉の旨味をしっかりと受け止め、口の中をスッキリとリセットしてくれます。
- 変化球: あん肝や、少し酸味のあるクリームチーズの味噌漬けなど。この上質な酸とミネラル感が、複雑な味わいをより深い次元へと昇華させてくれるはず!
私、このマリアージュを考え出す瞬間が、もうたまらなく好きなんですよね!
未来へ繋ぐ一杯の感動
伊東社長が語る「文化を創っていきたい」という情熱は、「敷嶋」のボトルを手に取った私たちにも、間違いなく伝わってきます。お酒は、ハレの日だけでなく、私たちの日々の生活に彩りを与えてくれる、かけがえのない存在です。
この美しいロゴとラベルは、途絶えた「流れを紡ぐ酒」として、再び「源流」へと戻る想いを込めているそう。このストーリーを知って飲む一杯は、味わいが何倍にも深まると思いませんか?
知ればもっと、美味しくなる。それが「ナナと一杯」の結論です!
💌 ナナからのお願い
愛知の情熱が詰まった日本酒「敷嶋」は、公式のオンラインショップからも購入できますよ!
ぜひこの復活の銘酒を味わって、「冬椿」を飲んだ感想や、「敷嶋」と試してみたいペアリングを、コメント欄で教えてくださいね!
皆さんの「美味しくなった」瞬間を共有できるのを楽しみにしています!

