さて、今夜は何と乾杯しますか?
こんにちは、フリーランスの酒類コンサルタント、ナナです!
お酒の知識と感動を共有するこのブログ。今回は、日本のワインシーンに革命を起こし続けるワイナリー、キスヴィン・ワイナリーの物語をお届けします。
テーマは、甲州のイメージを根底から覆す「エメラルド甲州」。 これを知れば、皆さんの甲州に対する固定観念は間違いなく吹き飛びますよ!
1. 「世界1位を目指す」プロフェッショナルの執念
山梨県甲州市塩山にある「キスヴィン・ワイナリー」。 ここの代表、荻原康弘氏は、ブドウ農家の三代目として家業を継ぎました。彼が目指したのは、並大抵のワインではありません。「世界1位」を目指すという、徹底したプロフェッショナル精神がここにはあります。
荻原氏が農業を継ぐにあたり掲げた哲学は、非常に情熱的なものでした。
「農業は何世代にも渡って受け継いでゆけるもの。ブドウは食べることで完結するが、ワインは生き続けることができる。命をつないでいく仕事として自分がやっていて楽しいこと、それがワイン用ブドウ栽培でありワイン醸造だった」
この熱い想いを胸に、生食用ブドウからワイン用ブドウへの植え替えを決意。周囲が驚くほどのスピードと規模で、世界に通じるブドウ畑を作り上げていったのです。その圧倒的な実力は認められ、栽培するブドウの質の高さから、特別なキュヴェが仕込まれるほどになりました。
2. スペシャリストのタッグが生む「エメラルド甲州」
キスヴィン・ワイナリーの凄さは、栽培と醸造の完璧な連携にあります。2013年から独自のワイン造りをスタートさせた彼らの体制は、まさに最強です。
- 栽培のスペシャリスト: 荻原氏
- 醸造のスペシャリスト: 斎藤まゆ氏
斎藤氏はカリフォルニアやブルゴーニュのドメーヌ・ジャン・コレで研鑽を積み、その実力を認められた醸造家。彼女は「質の高いブドウが出来さえすれば、醸造とはシンプルかつ平易なもの」という考えの下、醸造家自らも日常的に畑へ出向き、収穫時期には果実の成分分析を細かく実施。ブドウが納得するまで熟すのを待ってから収穫する体制を整えています。
驚異のこだわり:甲州を「緑のまま」完熟させる
甲州は完熟すると皮が薄い紫色やピンク色になる「グリ種」。しかし、色が濃くなるとグレープフルーツのような苦味も出てきます。
キスヴィンの甲州は、あえて果皮の着色を抑え、緑のまま完熟させる「エメラルド甲州」を目指しています。 その秘密は、ひと房ずつ手作業で行う特殊フィルムでの笠掛け!
シャルドネの畑には5月ごろから雨除けの屋根を設置し、甲州には一房ずつの笠掛け。この雨除けによって、彼らの畑のブドウは雨の次の日でさえ濡れていることはないほど。 この徹底した管理が生み出す、雑味のないクリアな果実味こそがエメラルド甲州の最大の強みなのよね。
3. 「キスヴィン 甲州 2024」をテイスティング!
さて、今回実際に「キスヴィン 甲州 2024」をいただきました!
▼テイスティングメモ
- アタック: ややふくよかで、とてもジューシー!
- 味わい: フレッシュな酸味が広がり、軽快な飲み心地。
- 余韻: 繊細な果実のアロマが長く続きます。
正直な感想を言いますと……「これ、シャルドネじゃないの?」と勘違いしてしまったほど! それほどまでにふくよかで、甲州のイメージをいい意味で完全に覆す、素晴らしいワインです。
ワインの魅力を引き出す酒器
この華やかさとフレッシュさを最大限に楽しむなら、少し膨らみのある白ワイン用のグラスがおすすめです。香りがグラスの中で対流し、よりリッチな香りが楽しめますよ!
まとめ:甲州の未来はここにある
日本のワイン、特に甲州に「軽い」「薄い」「ただの和食のお供」といったイメージを持っている方は、ぜひ一度キスヴィンのエメラルド甲州を飲んでみてください。 その固定観念は、一口で崩れ去ります。
知ればもっと、美味しくなる。それが「ナナと一杯」の結論です!
皆さんは「甲州」と聞いて、どんな味わいを想像しますか? ぜひコメント欄で教えてくださいね!
